コラム─ Column ─
2021.11.07

冬の肌荒れ対策とおすすめの食べ物

冬は肌がカサカサし、マスクもしてるせいか調子の悪いときにはお肌がヒリヒリすることも。肌荒れに負けない元気な肌はどうしたらできるのでしょうか。冬の乾燥に負けないお肌を作りをこちらではご紹介します!

乾燥の原因

乾燥には外的要因と内的要因があります。

外的要因には 
・紫外線
・外気の乾燥
・急激な温度や湿度の変化 
・大気汚染
・花粉などのアレルギー源

内的要因には
・加齢
・ホルモンバランスの乱れや減少
・間違ったスキンケア
・精神的ストレス
・生活習慣の乱れ

このような問題で表皮の皮脂や皮脂膜、角質細胞内の天然保湿因子、セラミドなどの脂質のバランスがくずれてしまいます。

表皮の皮脂や皮脂膜の減少

皮脂膜は肌の表面で油膜を張ることで、天然クリームとして水分の蒸発を防いだり、まだ必要な角質が剥がれるのを防ぎ、肌の柔らかさやなめらかさを保ちます。皮脂膜は、皮脂と汗腺から出る汗などが混じってできていますが、加齢やいろいろな要因で皮脂線から出る皮脂の量が減ると、皮脂膜も減ってしまいます。その結果乾燥肌の原因になります。

角質の細胞内の天然保湿因子の減少

天然保湿因子は角質内で水分を吸着することで、水分を保持 して保湿力を発揮しています。この力で、肌の柔軟性と弾力性のサポートをします。天然保湿因子は、表皮の顆粒層の細胞内にあるたんぱく質が角質層に押し上げられる際に作られます。
しかし、加齢をはじめとするいろいろな原因で、天然保湿因子が減少してしまい、乾燥肌の原因につながります。

セラミドなどの脂質の減少

角質細胞の中では油分と水分が交互に重なり合うことで水分保持しています。油分が水分をサンドイッチのようにはさみ込むことでバリア機能を発揮しています。その油分が角質細胞間脂質です。角質細胞間脂質はセラミドが半分以上をしめています。肌のターンオーバーでは基底層で新しい表皮細胞が生まれます。

そして表皮へと上がってくる過程で、表皮細胞は核を捨てて死んでいき、角質となり、同時にセラミドを生成します。このセラミドは水分保持で乾燥肌を防ぐ最大のキーです。セラミドを含む角質細胞間脂質が、加齢をはじめとするいろいろな原因で減少することも乾燥肌の原因につながります。

乾燥肌とは、外的内的のさまざまな原因でバリア機能の低下、ターンオーバーの乱れが肌内部で起こっている状態です。適切なスキンケアで保湿が上手くいけば、肌は潤って健やかな状態に戻ります。しかし、スキンケアが上手くいかなかったり、外的内的な原因が取り除けないと、それが慢性化して乾燥肌になってしまいます。悪化することで敏感肌、それが続くと肌の老化を促進してしまいます。

乾燥をケアする方法

角質のバリア機能を保つスキンケアを行う
スキンケアでは乾燥を防ぐことが何より大切です。
毎日の洗顔や入浴の後は、肌から水分が奪われやすくなっています。化粧水で潤いを閉じ込めましょう。この時、すりこむように塗ると摩擦をおこし、バリア機能を低下させる原因になるので、優しく押しこむようになじませるのがポイントです。
化粧水は、一気にたくさんの量をつけるよりも、少量ずつ小分けにしたほうがむらなくつけられます。規定量を2~3回位にわけて丁寧になじませましょう。目のくぼみ、小鼻、口のまわりも忘れずに。

日中も、手のひら全体に化粧水を広げて、そっと押さえるように肌にのせる、お顔全体にしゅっとミストをかけるなどの、メイクの上からの潤い補給も効果的です。さらに水分保持力を高める機能を持った保湿美容液を取り入れれば、たっぷりと潤いをためこんだ、ふっくらツヤ肌へと整います。洗顔は低刺激性の石鹸をよく泡立てて、優しく洗います。ごしごしこすったり、時間をかけすぎると、バリア機能を低下させる原因になります。

乾燥を防ぐ働きのある食べ物

乾燥してキメが乱れ、目立ってしまう毛穴には、水分を保持して肌の内側から乾燥を防ぐ働きのあるミネラルの硫黄と亜鉛を摂取するようにしましょう。硫黄は皮膚細胞を結びつけ、潤いのあるなめらかな肌にします。

硫黄  
ツナ缶、鮭、カツオ、さんま、あじ、イワシ、鳥ササミ、エビ、

亜鉛
プロセスチーズ、コンビーフ、牛肉、ラム肉、カキ、カニ缶
いずれも体内では作れないので食事で補いましょう。

生活習慣の改善

肌のターンオーパーは睡眠中に促されるため、質のいい睡眠はかかせません。睡眠の質を高めるには、毎朝決まった時間に起きてしっかり食事をとるのがおすすめです。寝る前は、睡眠の質を低下させる飲酒や喫煙、プルーライトを発するスマホなどの使用を控える。体温が下がると自然な眠気が訪れやすくなるので、寝る1時間前までに入浴を済ませ、体温を上げておくのがおすすめです。日常でも、暖房によって部屋の湿度が低下すると、肌が乾燥しやすくなります。加湿器などを利用して部屋を加湿しましょう。

夏にくらべれば量は少ないですが、紫外線は絶え間なく降り注いでいます。しかも、乾燥する秋冬は空気中に遮るものが少なくなるため、地表に紫外線が届きやすくなります。紫外線を浴びると肌のバリア機能が低下してしまうので、油断せずに紫外線対策をしましょう。

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