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【専門家監修】顔がつっぱる原因とは?予防・対策・スキンケア方法をあわせて紹介

「どうして顔がつっぱる感じがするの?」
「高い化粧品を使っても、顔がつっぱった感じが治らず困っている」
「冬になると肌がつっぱる感じがするので、正しいスキンケアを知りたい」
このように、顔がつっぱることに対して、さまざまな悩みを持っている方は多いでしょう。肌のトラブルが起こることは、大きな悩みや不安になるのではないでしょうか。

 

本記事では、顔がつっぱる主な原因や、どのようにするとつっぱらないようにできるのか、予防方法などを解説します。同時に、正しいスキンケアについても詳しく紹介しますので、しっかり取り入れることで、少しずつ肌が改善していく可能性があるでしょう。

 

顔のつっぱりや肌の乾燥に困っている方は、本記事を参考にして肌からのSOSと向き合い、解決に導きましょう。

顔がつっぱるのはなぜ?

肌の構造は、皮脂膜・角質層・顆粒層・基底層などからなります。その中の皮脂膜は油分を多く含んでいるため、外からのダメージから肌を守り、水分の蒸発を防ぐバリア機能を持っています。

 

しかし、肌の中にある水分が蒸発すると乾燥状態になってしてしまうため、本来ある肌の柔軟性が失われ、顔がつっぱるような感覚に陥ってしまうでしょう。

 

出典:乾燥肌なら 川崎市の皮膚科・武蔵小杉皮ふ科|武蔵小杉皮ふ科
参照:https://m-kosugihifuka.com/dryskin/

乾燥肌と一時的な乾燥はどう違う?

慢性的な乾燥肌は、肌の表皮部分の水分と油分がともに不足している状態で、「ドライスキン」とも呼ばれます。ドライスキンになると、肌表面がざらつく、常につっぱる、粉をふいている、赤くなって痒みがあるなどの症状が見られます。

 

また、乾燥肌の人は顔だけでなく、肘や膝、頬、目や口の周りなど、体全体の皮膚が乾燥し、炎症や湿疹などのトラブルに悩んでいることも多いでしょう。

 

一方、一時的な肌の乾燥は、外的な刺激や心身の負荷、生活の乱れなどによって表皮の角質層の水分量が減り、バリア機能が低下している状態です。

 

出典:乾燥肌なら 川崎市の皮膚科・武蔵小杉皮ふ科|武蔵小杉皮ふ科
参照:https://m-kosugihifuka.com/dryskin/

顔がつっぱる主な原因

顔がつっぱるような感覚になるのは、肌が乾燥してバリア機能を失っているからです。現代の日常生活において、人間の肌を乾燥させるような環境や習慣など、さまざまな原因が考えられます。

 

それらの原因を見ていきましょう。

肌の新陳代謝が乱れている

健康な肌は、新しい皮膚が奥から表面へ押し出されて古い表皮細胞が剥がれ落ち、約4週間で新しく入れ替わります。これをターンオーバーと呼びます。

 

しかし、この周期が乱れるとくすみやシワなどが生じる原因になったり、古い角質が溜まってしまうことで、きめが粗くなったりしてしまいます。

 

出典:ターンオーバー|有楽町美容外科クリニック
参照:https://secure.yurakucho.co.jp/word/ta011.html

エアコンの風による影響

エアコンの風も、肌の乾燥に大きな影響を与えます。エアコンは空気中の水分を吸収し、部屋中の空気を乾燥させます。すると、人の肌からも水分を奪い、肌の乾燥を促進させるでしょう。

 

さらに、空気の乾燥が引き起こす体内部の水分不足によって、血液が停滞し、血行不良につながることもあります。すると、新陳代謝が阻害されて、肌のターンオーバーが滞る可能性があるでしょう。

強い紫外線による影響

肌の一番外側にある表皮は、紫外線のダメージを直接受けやすい場所です。紫外線によって活性酸素が発生し、肌の老化を促進させるでしょう。また、紫外線の刺激によって角質が肥厚し、粉をふいたり痒みを引き起こしたりすることもあります。

 

特に、夏の強い紫外線には注意が必要で、紫外線の強さだけでなく、高い気温によって肌内部の水分も蒸発するため、肌のトラブルが増加してしまうでしょう。

 

出典:紫外線の肌への影響|京都駅前さの皮フ科クリニック
参照:https://sano-hifuka.com/staffblog/staffblog-2031/

間違ったスキンケアをしている

最近は、若い世代でも肌のトラブルを抱えている人が増加傾向にあります。この主な原因は、間違ったスキンケアをしていることだと言われています。

 

クレンジングや洗顔の際に肌を擦りすぎている、自分の肌に合わない洗浄力の強いクレンジング剤を使っていることなどによって肌表面の角質層が傷つき、バリア機能を低下させてしまうでしょう。

 

出典:夏の乾燥肌の原因と対策について|はなふさ皮膚科・美容皮膚科
参照:https://mitakabiyou.com/column/summerskin

加齢に伴う皮脂分泌量の減少

年齢を重ねると、皮膚の潤いを保つ天然保湿因子や角質細胞間脂質、皮脂などが減少し、肌のバリア機能が低下していきます。

 

また、加齢によって増加すると言われる体内の活性酸素によって、新しい細胞の生成能力が落ち、ターンオーバーが阻害されることが考えられます。こうして、肌の機能が低下していくでしょう。

 

出典:皮膚の構造/白井皮膚科クリニック|白井皮膚科クリニック
参照:http://www.shirai-hifuka.jp/vivre.html

インナードライが原因で顔がつっぱることもある

「インナードライ」とは、肌の表面は油脂でべたついているのに、内部の水分は不足している状態のことを言います。内部に水分量が少ないにもかかわらず、表面は油分でべたついているため、脂性肌と捉えてしまい、誤ったスキンケアをしがちです。

 

また、インナードライは一見肌が潤っているように見えるため、乾燥に気づかないまま、顔がつっぱるという現象が起きてしまうでしょう。

 

出典:インナードライとは?改善のポイントはこれ!|一般皮膚科・美容皮膚科の日比谷ヒフ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/201908_06.html

顔がつっぱることへの予防・対策方法

前述したとおり、顔がつっぱることにはさまざまな要因が考えられます。この要因を排除する、もしくはその要因に対する対策を講じることで、そのような肌トラブルも軽減されるでしょう。

 

ここからは、顔がつっぱってしまう場合の予防と対策を紹介します。

紫外線防止対策をする

紫外線への対策は、肌の潤いを守るためにとても重要です。

 

UVカット商品にはUVファンデーションやUV化粧下地、美白効果があるタイプやウォータープルーフタイプなど、さまざまです。日焼け止め効果や使用するシーン、使い心地などから、自分に合ったものを選びましょう。

 

出典:夏の乾燥肌の原因と対策について|はなふさ皮膚科・美容皮膚科
参照:https://mitakabiyou.com/column/summerskin

日々のスキンケアによる保湿を行う

肌の乾燥を防ぐために必要なのは、日々の正しいスキンケアです。毎日のスキンケアにおいて、正しく保湿をすることは、肌のバリア機能を守ることに有効でしょう。

 

特に、秋から冬の乾燥が激しい時期には肌がつっぱりやすくなります。寒い時期は特にしっかりとしたケアが必要です。

 

出典:夏の乾燥肌の原因と対策について|はなふさ皮膚科・美容皮膚科
参照:https://mitakabiyou.com/column/summerskin

生活習慣を改善する

前述したとおり、寝不足や運動不足、偏った食生活などは、正常な肌のターンオーバーを阻害します。生活習慣が乱れている場合はまず改善するようにして、肌に良いライフスタイルを取り戻すことが重要です。

 

規則正しい生活や、バランスの取れた食事を心がけましょう。また、血流の循環を促すために、適度な運動や入浴をするようにしましょう。

 

出典:インナードライとは?改善のポイントはこれ!|一般皮膚科・美容皮膚科の日比谷ヒフ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/201908_06.html

積極的に水を飲むようにする

肌の潤いを保つためには、適切なスキンケアが重要であり、水を大量に摂取したからといって、すぐに乾燥した肌が潤いを取り戻すわけではありません。極端な脱水症状とならない限り、大きく肌環境が悪化することはないでしょう。

 

しかし、気づかないうちに脱水状態になっていることはあります。肌環境は心身の健康と密接にかかわっているため、身体の健康を維持するためにも、積極的に水分を取り入れることが重要です。

 

厚生労働省から発信している脱水予防のポスターでも、多くの日本人の水分摂取量は不足しているため、「あとコップ2杯の水を飲みましょう」と呼びかけています。

 

出典:「健康のため水を飲もう」推進運動|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html

部屋の湿度を上げるようにする

前述したとおり、空気の乾燥は肌の乾燥を促進させるため、乾燥が激しい時期やエアコンの影響などで肌が潤いを失うことがあります。そのため、湿度が低い場合は、加湿する必要があるでしょう。

 

肌に最適な湿度は50~60%です。湿度が50%以下では肌が乾燥しやすくなると言われています。

 

室内で加湿するには、加湿器を使用する、濡れたタオルや衣類を干す、やかんで湯を沸かすなどの方法があります。なお、湿度が70%以上になると、ダニやカビが繁殖しやすくなるため、高湿度にもなりすぎないように注意が必要です。

 

出典:夏の乾燥肌の原因と対策について|はなふさ皮膚科・美容皮膚科
参照:https://mitakabiyou.com/column/summerskin

 

出典:冬の乾燥対策|ドクターコラム|松田知子皮膚科医院
参照:https://tomokohifuka.com/column/20_winter.html

皮膚科を受診する

顔がつっぱるだけでなく、湿疹や炎症があるなど、適切なケアをしても乾燥肌が治らない場合は、皮膚科を受診しましょう。

 

乾燥肌だと思っていたら違う疾患が隠れていたり、医療機関でしか手に入らない治療薬で肌が改善したりする場合もあります。

 

皮膚科では、塗り薬による治療が主になりますが、飲み薬が処方されることもあるでしょう。

顔がつっぱるのを防ぐためのスキンケア方法

顔がつっぱるのを防ぐために重要なのが、正しいスキンケアです。肌をきれいにするために行っているスキンケアが、実は肌のバリア機能を阻害し、肌荒れの原因となっている場合もあります。

 

ここからは、適切なスキンケア方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

洗顔時は顔を擦らないようにぬるま湯で洗う

洗顔する際は、つい擦ってしまいがちです。しかし、指や手の平で擦って洗顔すると、皮脂膜だけでなく角質などにも刺激が強すぎます。

 

洗顔料を泡立てネットで泡立てて、ふわふわの泡で優しく肌を覆い、汚れを浮き上がらせましょう。

 

また、40℃以上の熱いお湯で洗うと、油脂を落としすぎたり強い刺激になったりするため、30℃ぐらいまでのぬるま湯で洗い流しましょう。

洗顔・入浴後はすぐに肌を保湿する

顔を洗った後は、なるべく早く肌を保湿しましょう。洗顔後は、少なからず皮脂膜が崩れています。そのため、できるだけ早く肌を保湿して、バリア機能を補うケアが必要です。

 

顔を洗ったら、肌が乾く前に化粧水で濡らした両手で顔を包み込むように押さえます。水分を肌の奥まで浸透させたら、必要に応じて美容液を塗って、肌に栄養を与えます。

 

出典:夏の乾燥肌の原因と対策について|はなふさ皮膚科・美容皮膚科
参照:https://mitakabiyou.com/column/summerskin

洗浄力の強い洗顔料やクレンジングは避ける

洗浄力が強すぎる洗顔料やクレンジング剤の使用は、肌に必要な油脂まで失われてしまうため避けましょう。

 

また、肌が弱い人は、洗浄力の強い「石油系合成界面活性剤」が多く配合されているものは避けた方が良いでしょう。

乾燥が特に気になる部分は保湿剤を重ね塗りする

目や口の周りなど、乾燥が気になる部分には、保湿剤を重ねて塗ると効果的です。

 

乾燥しやすい場所に保湿剤を塗ることでしっかりと浸透し、つっぱり感が消えて、もっちりとした肌になるでしょう。

顔がつっぱる原因を知って予防・対策をしよう

顔がつっぱるのは、肌の乾燥が原因です。そして、肌が乾燥するのは、さまざまな要因が考えられます。自分の肌が出すサインに向き合い、その原因を追究して、原因に応じた対策や予防法を講じましょう。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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