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【専門家監修】冷房による乾燥の原因とは?肌や喉に関する予防対策についても紹介

「冷房の効いた部屋にいると、肌の調子が悪くなるのはなぜなの?」
「冷房を使用する機会が多いため、乾燥しにくくなる方法が知りたい」
このように、冷房による乾燥の原因や予防法を知りたい人は多いのではないでしょうか。

 

本記事では、冷房による乾燥の原因や冷房以外の乾燥の要因、乾燥によって引き起こされる症状をくわしく解説します。併せて、乾燥を予防するための対策法も大きく2つに分けて紹介しています。

 

この記事を読めば、冷房による乾燥対策をくわしく知ることができ、自分に合った予防法を取り入れられるでしょう。冷房を使う機会が多く、乾燥による症状で困っている人は、ぜひこの記事を読んでみてください。

冷房による乾燥の原因とは?

冷風にさらされた体は、水分が逃げやすい状態です。例えば、洗濯物は、風が吹いている方が乾くのが早くなります。そのような状態と同様のことが、冷房の効いた部屋にいることで体にも起こっているのです。

 

ほかにも、部屋の湿度の減少が、原因の1つに挙げられます。冷房の効いた部屋では、空気中の水分が外に排出され、湿度は真冬の湿度と同じくらいまで下がります。そのため、冷房の効いた部屋は、乾燥した状態といえるのです。

冷房による乾燥が引き起こす症状

冷房の効いた部屋は、空気中の水分が排出されるため、乾燥しやすい環境になります。

 

ここからは、冷房による乾燥が引き起こす症状を3つ解説します。自分に当てはまる症状がないか、ひとつずつ確認してください。

肌のカサつきや肌荒れ

乾燥した肌は、皮膚が生まれ変わるターンオーバーに不調が起きている状態です。ターンオーバーの不調は、保湿機能やバリア機能が未熟な角層細胞が作られる要因となり、肌の乾燥が進んでしまいます。

 

加えて、乾燥した肌は刺激に弱い特徴があります。そのため、肌の赤みやかゆみ、ニキビなどの肌荒れやカサつきが起こりやすくなるのです。

 

冷房により、乾燥して弱った肌に外部の刺激が加わると、肌が敏感な状態を繰り返してしまいます。

 

出典:夏の肌荒れ|京都駅前さの皮フ科クリニック
参照:https://sano-hifuka.com/staffblog/staffblog-1490/

喉の炎症

喉の粘膜は、ウイルスなどの外敵の侵入を防ぐ役割があり、正常な場合は喉が潤った状態です。

 

しかし、冷房によって喉が乾燥すると、外敵を防ぐ粘膜の働きが低下します。防御機能が落ちると、ウイルスや細菌に感染しやすくなり、喉に炎症が起こってしまうのです。

 

出典:喉が乾燥して痛いときはどうすればいい?|みやざきクリニック
参照:https://miyazakicl.net/ear-nose-throat/47/

ドライアイ

ドライアイとは、涙の分泌量の減少などの理由により、目が乾いて表面に傷がつきやすくなる病気です。エアコンの乾燥した風が目に当たると、涙の蒸発が早まり、目が乾きやすくなります。そのため、冷房による乾燥は、ドライアイを引き起こしてしまうのです。

 

ドライアイになると、目がゴロゴロしたりかすんだりなどのさまざまな症状が起こります。慢性的な症状のため、思い当たるふしがある人は、早めに眼科を受診するとよいでしょう。

 

出典:ドライアイの治療|ゆり眼科クリニック
参照:https://yuri-ganka.com/ドライアイの治療

冷房による乾燥の予防対策

冷房による乾燥は、体にさまざまな症状を引き起こします。しかし、十分な乾燥対策をすれば、予防することが可能です。

 

ここからは、冷房による乾燥の予防対策を大きく2つに分けて説明します。

肌に関する予防対策

肌の乾燥対策には、しっかりと肌を保湿することが重要です。化粧水などで保湿し、角質や皮脂膜の働きを助けましょう。

 

とくに、洗顔後は肌から水分が逃げやすくなるため、素早い保湿が必要です。保湿剤をたっぷりと手のひらにとり、顔を包み込むように優しく肌に浸透させましょう。

 

出典:乾燥の季節、保湿ってなに? -皮膚科-|女性医療クリニックLUNA
参照:https://www.luna-clinic.jp/column/乾燥の季節、保湿ってなに?%e3%80%80-皮膚科-/

 

出典:スキンケア(洗顔・保湿編)|銀座お肌の診療所【公式】
参照:https://www.bi-ha-da.jp/medicals/skincare

喉に関する予防対策

喉は乾燥すると、さまざまな不快な症状を引き起こすため、注意が必要です。

 

ここからは、喉の乾燥に関する予防対策を3つ解説します。どれも簡単な方法のため、日々の生活に取り入れてください。

濡れマスクを使用する

起床時にはりついたような喉の乾燥を感じる場合は、就寝中に濡れマスクを使用して予防するとよいでしょう。濡れマスクは、マスクの内側に水分を含んだものをセットして使用します。蒸気により喉の潤いが持続し、就寝中の乾燥を防ぐ効果が期待できます。

 

濡れマスクは市販で売られていたり、自分で手作りしたりすることが可能なため、気軽に試せる予防対策でしょう。

加湿器を使用する

部屋の最適な湿度は、40~60%といわれています。部屋の湿度のコントロールには、加湿器を使用すると簡単です。部屋の中央に配置すれば、蒸気が部屋全体に行き渡ります。

 

加湿器にはさまざまな種類があるため、部屋の広さや環境に沿って選ぶとよいでしょう。就寝前やリラックスタイムに使用するなら、アロマディフューザーを兼ねた加湿器がおすすめです。

室内に濡れタオルを干す

加湿器がない場合には、室内に濡れタオルを干すと、手軽に部屋の湿度を上げることが可能です。日の当たる窓際や枕元に干すことで、簡単に空気中の水分量が増やせます。

 

濡れタオルを干すときは、しっかりと広げてハンガーなどにかけましょう。広げておかないと、不快な臭いの原因になります。ほかにも、柔軟剤や部屋干し臭を防ぐ洗剤を使用することで、臭いを気にせずに乾燥対策ができるでしょう。

冷房以外の乾燥を引き起こす要因について

冷房以外の肌の乾燥を引き起こす要因は、紫外線です。紫外線による日焼けは、肌の角層から水分を奪うため、肌トラブルを引き起こす乾燥の原因となります。

 

紫外線は、日差しの強い夏だけでなく、年中降り注いでいます。日傘や帽子などのUVケアグッズや日焼け止めを使い、紫外線から肌を守りましょう。

 

出典:乾燥肌改善|東京の美容皮膚科 銀座肌クリニック
参照:https://www.hada-clinic.jp/dry-skin/

冷房による乾燥の原因や対策を知ろう

冷房による乾燥の原因は、エアコンの送風が体に当たることと、部屋の湿度の低下です。乾燥は、肌のトラブルや喉の炎症、ドライアイなどのさまざまな症状を引き起こします。

 

しかし、乾燥の原因や対策を知ることで、予防することが可能です。例えば、肌の状態が不安定なときは、オイルフリーのような刺激の少ない保湿剤で優しく肌を労わりましょう。

 

冷房の使用は、暑い季節には欠かせません。冷房とうまく付き合い、乾燥知らずの快適な毎日を過ごしてください。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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