コラム─ Column ─

【専門家監修】日焼けで肌荒れしないための対策とは|ケア方法も紹介

「紫外線から肌を守るよい方法はある?」
「日焼け後のケアはどうすればいいの?」
このように日焼けの対策について、疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。

 

紫外線の影響は日焼け後すぐに現れるとは限りません。50代、60代、70代と年齢を重ねてからの肌の状態も左右します。紫外線を繰り返し浴びたり、長時間浴び続けたまま放置したりしているうちに、日焼けによるダメージは蓄積されてしまうのです。

 

この記事では日焼けで肌の色が変わる理由、紫外線によって引き起こされる肌のトラブル、肌荒れを起こさないよう紫外線から身を守る方法を紹介しています。

 

この記事を読むと、紫外線を避けるために準備しておきたいアイテムや、日焼け後に必要な肌ケアのコツがわかるでしょう。日焼けを防いでみずみずしく美しい肌を保ちたい方は、ぜひ目を通してみてください。

日焼けすると肌はどんな状態になる?

紫外線を浴びると肌は赤みを帯び、その後黒っぽく変わります。赤くなっても黒くなっても、どちらも日焼けと呼ばれる状態に変わりはありません。この色の違いの原因には、紫外線の種類が関係していると言われています。

 

では、赤い日焼けと黒い日焼けはどのように違うのか、色ごとに詳しく見ていきましょう。

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出典:サンバーン(SUNBURN)とサンタン(SUNTAN)|足立外科胃腸内科医院
参照:https://www.adachi-ichou.com/blog/249.html

皮膚が赤くなる

皮膚が赤くなる日焼けはサンバーンと呼ばれ、紫外線を浴びてから数時間程度で見られます。紫外線A波(UVA)の次に波長の長い紫外線B波(UVB)が、サンバーンの主な原因です。

 

サンバーンは、紫外線によって皮膚がやけどを負った状態で赤み、かゆみ、痛みを伴うだけでなく、酷くなると水ぶくれになる場合もあります。

 

個人差はありますが、色黒の人に比べ色白の人はサンバーンを起こしやすいと言われているため注意が必要です。

 

出典:紫外線環境保健マニュアル2008|環境省
参照:https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/02.pdf

 

出典:ひふの病気|日本臨床皮膚科医会
参照:http://plaza.umin.ac.jp/~jocd/disease/disease_32.html

皮膚が黒っぽくなる

皮膚が黒っぽくなる日焼けはサンタンと呼ばれ、赤い日焼けが消えた後に現れて、長ければ数ヶ月続くこともあります。サンタンは紫外線の刺激によって多くのメラニンが作られ、色素が沈着した状態です。サンバーンのようにヒリヒリした痛みは感じません。

 

サンタンを起こす原因は波長の長い紫外線A波です。A波は皮膚の奥まで届くことから、シワの原因になるとされています。

 

出典:サンバーン(SUNBURN)とサンタン(SUNTAN)|足立外科胃腸内科医院
参照:https://www.adachi-ichou.com/blog/249.html

 

出典:日焼けについて①|世田谷駅前皮膚科
参照:http://www.setahifu.com/m-info/1953.html

紫外線が引き起こす肌トラブルとは

きちんと対策せずにそのまま紫外線を浴びると、肌は気づかぬうちにダメージを受けてしまいます。ギラギラと太陽の光が照り付ける季節は紫外線を意識しますが、日差しの弱い時期は油断しがちです。

 

紫外線の影響を受けると、肌にはさまざまなトラブルが起こります。日焼けした後に起こりやすい肌トラブルを、チェックしておきましょう。

肌荒れする

皮膚の外側にある角質層は、水分の蒸発を防ぎ、外部の刺激や異物から肌を保護する皮脂膜によって守られています。頼りになる皮脂膜も紫外線には弱く、影響を受けると酸化が進んで本来のバリア機能が働かなくなってしまいます。

 

紫外線によって、適切な量の水分や皮脂を保てなくなると起こるのが肌荒れです。肌がザラつくようになって柔らかさが失われ、化粧ノリが悪くなってしまうでしょう。

 

出典:紫外線が肌荒れの原因に!予防・対策・治療方法は?|川崎たにぐち皮膚科|皮膚科
参照:https://k-derm.net/2022/04/26/3294

シミやくすみになる

シミやくすみの原因はいくつかありますが、紫外線もその1つです。紫外線を浴びると肌の細胞メラノサイトは、肌を保護しようとメラニンを作ります。

 

作られたメラニンは、一定の周期で繰り返される皮膚のターンオーバーによって角質とともに排出されますが、たくさん作られると留まってしまいます。この排出されなかったメラニンが、いつの間にかできてしまう茶色いシミの正体です。

 

出典:しみ・くすみの原因・治療方法|銀座たるみクリニック
参照:https://tarumiclinic.com/symptom/blemish/

シワやたるみが増える

紫外線は、年齢よりも老けて見えてしまうシワやたるみにも影響しています。紫外線対策は日差しの強くなる春や夏に限らず、1年中必要です。

 

UVBは、初夏から夏にかけてがピークとなりますが、UVAが地球に届く量はどの季節もそれほど変わりません。また、UVAは通常のガラスでは遮断されず、部屋の中にまで到達します。冬場に室内で過ごすときも、無防備な状態ではUVAにさらされ、シミやシワができてしまうのです。

 

出典:シワ・たるみ!春の肌老化を防ぐ!〜しっかりおさらい紫外線対策①〜|シンシアガーデンクリニック
参照:https://www.sincere-gc.com/column/column16.html

日焼けによる肌荒れを防ぐ方法

紫外線を直接浴びる外出時は、日焼けによる肌荒れ対策を万全にしましょう。屋外でのスポーツ観戦やイベント参加など、紫外線を浴びる時間が長くなる場合は特に注意が必要です。

 

ここでは、紫外線による肌への影響を抑えるために役立つ化粧品やファッションアイテムを紹介します。紫外線量の多くなる時期は、曇りの日でも紫外線対策をして出かけましょう。

日焼け止めを使用する

紫外線対策には日焼け止めが効果的です。選ぶときは、UVBを防ぐSPF値とUVAを防ぐPA値に注目します。SPFは数値の大きいもの、PAは+が多いものを選ぶとダメージを防ぐ力が高くなります。

 

同時に、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤のどちらが使用されているかも見ておきましょう。紫外線吸収剤は肌への負担が懸念されます。

 

汗で落ちやすい夏場は特に注意し、こまめに塗るか、ウォータープルーフの日焼け止めを使いましょう。

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出典:日焼け止めの選び方|小田原銀座クリニック
参照:https://odawaragc.com/co/748/

 

出典:日焼け止めクリームの選び方|さくら皮フ科クリニック
参照:http://www.sakurahifu.com/m-info/1449.html

UVカット機能のある服を着る

服を購入するときには、肌を守れるUVカット機能が付いているかチェックしてみましょう。

 

UVカットの服は、UVカット素材が使われているものと、薬剤でUVカット加工を施しているものがあります。

 

UVカット素材で作られた服は、生地がダメージを受けなければいつまでも紫外線防止効果が期待できますが、薬剤で加工してある服は洗濯や使用により効果が落ちていくため何年も着るのは難しいでしょう。

日傘を差す

ほかの方法と併せて日傘を差すと、効果的に紫外線を防止できます。光を通しやすい明るい色よりも、暗めの色を選ぶのがおすすめです。

 

日傘も紫外線防止効果の高いUVカット機能が付いたものなら、色を意識せず選べるでしょう。服と同様でUVカット素材を使ったものと、通常の傘に加工したものが販売されています。

 

加工してある傘は、表面を摩擦せず、晴雨兼用でも極力雨に濡らさずに使うと長持ちするでしょう。

つばが広めの帽子を被る

つばの長さが7~10cmほどあると、顔にあたる紫外線の量を3~4割ほど減らせると言われています。そのため、つばが広めの帽子も紫外線対策に向いているでしょう。

 

また、キャップやサンバイザーでは首の後ろ側をカバーできませんが、つばの広い帽子であれば前後左右の紫外線を防いでくれます。

 

UVカット加工されているものが望ましいですが、生地の厚み、編み目や織り目の大きさにも気をつけましょう。

日焼けによる肌荒れのケア方法

日焼け後は、肌荒れを起こさないようにきちんとしたケアが必要です。見た目には変化がなくても、紫外線にさらされた後はそのままにしておくと肌の状態が悪くなるおそれがあります。外出先から戻ったら、丁寧にお手入れするよう心掛けてください。

 

さっそく、シミ、たるみ、シワにつながらないよう、日焼けしてしまった後の適切な対処方法について紹介しましょう。

しっかり保湿する

日焼けした箇所は、水分が奪われてカサカサの状態になっています。熱が冷めたらしっかり保湿し、日焼けによって低下したバリア機能を回復させましょう。

 

紫外線によってダメージを受けている肌は、普段よりもデリケートになっているため、スキンケア用品で刺激を与えないように気をつけてください。保湿剤は擦るように塗るのではなく、やさしく馴染ませるのがポイントです。

 

出典:日焼け後はアフターケアが超重要!やり方と注意点|新宿美容外科クリニック
参照:https://www.shinjukubiyou.com/column/8241/

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日焼けした部分を冷やす

紫外線の浴び過ぎにより、皮膚はやけどを負ったのと同じ状態になっています。やけどした直後に患部を冷やすのと同様に、日焼けした箇所の熱を冷ましていきましょう。

 

冷やす際は、冷たい濡れタオル、氷嚢、柔らかな布で包んだ保冷剤などを使います。外出中は冷えた缶ジュース、自宅では冷水のシャワーを使って冷やすのもよいでしょう。火照った肌を冷やすのが気持ちよくても、長時間冷やさず熱が引いたら保湿を始めてください。

 

出典:日焼け後はアフターケアが超重要!やり方と注意点|新宿美容外科クリニック
参照:https://www.shinjukubiyou.com/column/8241/

しっかり対策をして日焼けによる肌荒れを防ごう

肌荒れの原因となる日焼けは、肌に直接紫外線があたらないように工夫すればある程度防止できます。自分で日焼け止めを塗れない赤ちゃんや幼児がいるご家庭では、紫外線を必要以上に浴びないよう子供へも気を配りましょう。

 

もしも日焼けしてしまった場合には、アフターケアが欠かせません。外出前、外出中、外出後にできる対策をしっかりしてダメージを軽減し、肌荒れを予防していきましょう。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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