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【専門家監修】夕方でも紫外線対策は必要?日焼け止めの効果的な使い方も紹介

「昼間だけ紫外線対策してた。夕方も必要なの?」
「外にいる時だけの紫外線対策じゃダメなの?」
紫外線対策をしていても紫外線に詳しくなく、十分な対策ができていないということもあるのではないでしょうか。

 

本記事では紫外線とはどんなものなのか、紫外線が多い時間帯や夕方でも紫外線対策が必要な理由、紫外線から肌を守る方法について紹介しています。

 

この記事を読むことで、どのような紫外線に気をつけなければならないのか、注意すべき季節や時間帯について分かるでしょう。具体的な紫外線対策も学べるため、しっかり対策していけます。

 

自身の紫外線対策が不十分だと感じている方や紫外線について知りたい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

紫外線にはどんな種類がある?

「紫外線」は、太陽光が発する光のうちの1つです。地球の地上まで届く太陽の光には、紫外線の他に可視光線(かしこうせん)や赤外線(せきがいせん)などもあります。

 

紫外線には「UVA」「UVB」「UVC」の3種類があり、それぞれ人に与える影響も変わります。

 

以下でそれぞれどのような紫外線なのかを紹介するため、参考にしてください。

UVAは室内でも注意が必要

UVAは3つの紫外線の中でもっとも長い波長で雲やガラスを透過する性質があるため、室内でも影響を受ける可能性がある紫外線です。

 

室内にいれば太陽の光にさらされていないと安心しがちですが、UVAは肌に当たると真皮層まで侵入するため安心できません。

 

また、紫外線のうちUVAが占める割合は約9割です。このことからも、室内に入っただけでは十分な紫外線対策にならないということが分かるでしょう。

 

出典:紫外線の波長、UVA・UVB・UVCとは?3種類の違い・影響を紹介|表参道メディカルクリニック
参照:https://om-clinic.com/column/2211

UVBは皮膚の表面に影響を与える

UVBはUVAの次に波長が長く、皮膚の表面に大きな影響を与える可能性のある紫外線です。

 

夏の暑い時期に肌を露出して外にいると日焼けして肌が赤くなったり、場合によっては色素沈着が起こったりすることがありますが、それらの多くがUVBによるものと言われています。

 

紫外線のうち約1割をこのUVBが占めていますが、UVBは透過しません。そのため建物内に入って太陽の光を遮ったり、日傘をさしたりするだけでもUVB対策が可能です。

 

出典:紫外線の波長、UVA・UVB・UVCとは?3種類の違い・影響を紹介|表参道メディカルクリニック
参照:https://om-clinic.com/column/2211

UVCは強いダメージを引き起こす

UVCは3種類の紫外線の中でもっとも短い波長で、オゾン層で吸収されるため地表にいる人たちまでは届かない紫外線です。しかし、肌に当たった場合は皮膚がんを発症させるといった、強いダメージを引き起こす紫外線でもあります。

 

基本的にUVCにさらされる可能性はありませんが、オゾン層が破壊されてしまうとUVCを吸収できなくなり、人に甚大なダメージを与える可能性があると示唆されています。

 

出典:紫外線の波長、UVA・UVB・UVCとは?3種類の違い・影響を紹介|表参道メディカルクリニック
参照:https://om-clinic.com/column/2211

年間で紫外線量が多いのは6月~8月

紫外線というと夏のイメージが強いですが、そのイメージの通り年間でもっとも紫外線量が多くなるのは6月~8月の夏場です。

 

これは、この時期に太陽の高度が高くなることで地表との距離が近くなり、より多くの紫外線が人に届くようになることが理由です。

 

また、6月~8月にかけてオゾン層が薄くなるため、他の時期よりも透過してくる紫外線が増えるというのも関係しています。

1日の中で紫外線量が多い時間帯は?

紫外線量が多くなる時間帯は太陽がもっとも高い時間帯、つまり正午です。

 

具体的な時間帯で言えば、朝の10時~昼の14時くらいまでの時間帯が1日の中でピークの紫外線量です。これらの時間帯に太陽の光にさらされる可能性がある場合は、しっかり紫外線対策する必要があるでしょう。

 

出典: 紫外線 環境保健マニュアル 2020|環境省
参照:https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf

夕方も紫外線対策が必要って本当?

1日の中で紫外線量が多い時間帯は正午である朝10時~昼14時の時間帯と紹介しましたが、夕方に紫外線対策は必要なのでしょうか。

 

ここからは、夕方に紫外線対策が必要になる理由を2つ紹介します。

夕方でも紫外線は降り注いでいる

もっとも紫外線量が多い時間帯こそ正午であるものの、夕方であっても紫外線が完全になくなった訳ではありません。とくに1年の中でも紫外線量がもっとも多い6月~8月の時期の夕方は、中等度以上の紫外線量があるとされています。

 

夕方になり太陽の光が減って暗くなってくると、紫外線ももうないだろうと気を抜いてしまいがちですが、紫外線はまだまだ降り注いでいるのです。

 

出典: 紫外線 環境保健マニュアル 2020|環境省
参照:https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf

紫外線を長時間浴びると日焼けやシミになりやすい

夕方でも紫外線は降り注いでいるため、何も対策をせずに長時間紫外線を浴びてしまうと、日焼けやシミの原因になってしまいます。

 

太陽の光を浴びる日光浴は健康によいと言われていますが、太陽光を浴びすぎてしまうと逆に日焼けやシミになりやすくなってしまうでしょう。

 

出典:日光浴のススメ|のぞみハートクリニック
参照:https://nozomi-heartclinic.com/blog/staff/2020/09/001249.html

夕方は目から入る紫外線にも要注意

夕方は太陽の位置が低くなるため、より紫外線が目に入りやすくなります。

 

目に紫外線が入ると網膜を刺激して脳がメラニンの産生を促してしまうため、皮膚のメラニン色素が増えてシミの原因になってしまいます。

 

夕方の紫外線は日中の紫外線と比べて弱いイメージがありますが、太陽の位置の影響で昼間よりもシミができやすい環境と言えるでしょう。

 

出典:目から入る紫外線でシミが出来るのはナゼ!?|札幌シーズクリニック
参照:https://ci-z.jp/info/freckles/eye-ultraviolet-light-stains/

紫外線の照り返しにも気をつける

紫外線は太陽から降り注いでいますが、地上の環境によっては紫外線の照り返しによって肌に与える影響が増幅されてしまうことがあります。

 

とくに照り返しに注意しなければならないのは、新雪や砂浜、アスファルトや水面などです。このうち新雪の照り返しは80%となっているため、降り注ぐ紫外線と同じくらい気をつけなければならないでしょう。

 

冬場は紫外線量が多い季節ではありませんが、雪による紫外線の照り返しに注意してください。

 

出典:紫外線から肌を守る正しい対策とは?肌の光老化を防ぐ極意を伝授!|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/pigmented/139058/

雨や曇りの日も紫外線量はゼロではない

雨や曇りの日には太陽の光が遮られ暗くなりますが、雨や曇りの日でも紫外線量はゼロではありません。

 

前述したように、紫外線量の多くを占めるUVAは雲やガラスを透過し、UVBも雲が薄ければ8割~9割程度、雨の日でも3割程度は地表まで到達します。

 

雲があるから、雨だからと安心することはできません。

 

出典:紫外線から肌を守る正しい対策とは?肌の光老化を防ぐ極意を伝授!|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/pigmented/139058/

夕方の紫外線から肌を守る方法6選

紫外線対策をするのであれば、昼間だけでなく夕方もしっかりしておく必要があるでしょう。ここからは、夕方の紫外線から肌を守る方法を紹介します。

 

夕方だけでなく昼間にも使える方法や、とくに夕方にしておきたい方法などもあるため、ぜひ参考にしてみてください。

1:外出先や目的に合った日焼け止めを使う

夕方の紫外線から肌を守るためには、用途に合った日焼け止めを使うことが大切です。

 

たとえば、夕方でも外出している時と屋内にいる時では必要になる紫外線対策が変わります。UVAはガラスを透過しますがUVBは透過しないため、屋内にいるのでればUVA対策だけで足りるでしょう。

 

日焼け止めにはSPFとPAが記されていますが、SPFはUVBのカット時間を表したもので、PAはUVAをどれだけ防ぐかという数値です。外に出ない場合はPA重視、外に出る場合はSPFに注意して選ぶとよいでしょう。

2:日焼け止めはこまめに塗り直す

日焼け止めには効果時間があるため、こまめに塗り直しましょう。目安はSPF20で約6時間半、SPF30であれば約10時間と言われています。

 

ただ、日焼け止めをつける量にも注意が必要です。メーカーが日焼け止めの効果を調べる際に使っている日焼け止めの量と、消費者が実際に使っている量を比べると、消費者は半分程度しか使っていないと言われています。

 

効果時間を過ぎてしまったり、量が少なすぎたりしては紫外線対策の意味がなくなってしまうため、使い方にも注意しましょう。

3:サングラスをかける

紫外線対策のために日焼け止めや日傘をさす人はいても、目に入る紫外線まで気を付けている人は少ないものです。体を日焼け止めで守るだけでなく、サングラスで目もしっかり保護してあげましょう。

 

サングラスでの対策はとくに紫外線量の多い6月~8月の季節、夕方、照り返しの多い新雪がある場所でも有効です。

 

出典:紫外線のお話|はしだ眼科クリニック
参照:https://www.hashidaeyeclinic.com/2019/11/12/%E7%B4%AB%E5%A4%96%E7%B7%9A%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%A9%B1/

4:UVカット加工のマスクをつける

近年は感染症の影響もありマスクをつける人が増えましたが、マスクをつけるから日焼け止めを塗らなくていいということはありません。紫外線はマスクも透過するため、しっかりUVカット加工のマスクをつけて紫外線から肌を守りましょう。

 

感染症の影響がなくても、冬場はマスクをつけている人が増えます。冬場の紫外線はたしかに夏場よりは少ないものの、太陽の位置が低くなることにより広範囲に紫外線を浴びることになるため、対策をしていなければ思ったより紫外線を浴びてしまいかねません。

 

マスクをつける場合でも日焼け止めをしっかり塗ったり、UVカット加工のマスクをつけたりしましょう。

 

出典:マスクと紫外線|東京美容皮膚科クリニック
参照:https://www.tokyo-biyo.jp/staffblog/2021/01/26/uvlock-3/

5:睡眠をしっかりとる

睡眠時間が短いことでも肌のターンオーバーが乱れてシミができてしまうことがあります。

 

紫外線対策を欠かさずしているのにシミができてしまったという方は、睡眠が遅かったり睡眠時間が短かったりして、肌のターンオーバーが乱れている可能性があるでしょう。肌のターンオーバーを正常に保つためにも、睡眠をしっかりとることが大切です。

 

出典:睡眠でシミを防ぐ|オラクル美容皮膚科
参照:https://www.oracleclinic.jp/lab/shimi/prevent/sleep/

6:食べ物で日焼けを防ぐ

シミの原因となるメラニンを抑えるためには、ミカンやイチゴといった果物をできるだけそのまま食べるのがおすすめです。

 

また、肌荒れや老化を防ぐとされている緑黄色野菜、肌の新陳代謝やメラニンの排出を促してくれる卵や納豆といったタンパク質、リコピンを多く含むトマトやスイカも紫外線対策に良いでしょう。

 

出典:しっかり食べて 美白ケア! 日焼けの紫外線対策になる食べ物4選|美容皮膚科・美容整形は銀座美容外科クリニック
参照:https://www.ginzabiyou.jp/column/face/bihaku-tabemono07/81/

夕方でも外出する際には紫外線対策が大切!

紫外線対策をしている方は多いですが、実は不十分だったり、紫外線が変わらず降り注いでいるのに必要ないと考えて対策をしていなかったりすることがあります。

 

紫外線は夕方や曇り、雨の日でも降り注いでいます。日焼けやシミから肌を守るためには、夕方でも外出する際には紫外線対策を欠かさないことが大切です。この記事を参考に、夕方の紫外線対策も怠らないようにしましょう。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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