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【専門家監修】マスクによる肌荒れを防ぐ6つの対策|皮膚科を受診すべき症状とは?

「マスクを着用するようになってから肌荒れを起こすようになったのは、なぜ?」
「マスクによる肌荒れは防げるの?」
「マスクが原因でおこる肌トラブルには何があるの?」
このように、マスク生活がスタートしてから肌の調子が良くないという方もいるのではないでしょうか。

 

本記事では、マスクが原因でおこる肌荒れの理由と対処法についてご紹介していきます。また、肌荒れ以外のマスクによる肌トラブルについてもまとめました。

 

この記事を読むことで、マスクがどれだけ肌に負担をかけているかを知ることができ、そして肌荒れを軽減させるための適切な対処をすることもできるでしょう。自分の肌荒れの原因はマスクかもしれないと感じている方はぜひご覧ください。

マスクが原因で肌荒れをおこす理由

昨今のコロナ禍では、マスク着用が日常となりました。そして、マスクを着用するようになってから、今まではなかった肌荒れを起こすようになったという方が増えていると言われています。

 

ではなぜ、マスクは肌荒れの原因となるのでしょうか。その原因は人それぞれですが、一般的には3つの理由があると言われています。

 

出典:マスクによる皮膚炎(マスク肌荒れ)|古河いけがき皮膚科
参照:https://ikegaki-hifuka.com/%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%82%af%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e7%9a%ae%e8%86%9a%e7%82%8e

マスクを外すときに肌の水分を奪っているため

マスクをしている間はマスクの中で吐く呼気の影響で蒸れた状態になっています。しかし、その状態からマスクを外すと、マスクの中の水分が一気に蒸発をしてしまいます。その際に肌の水分も一緒に奪ってしまうため、マスクをしていると肌は乾燥しやすくなってしまうのです。

 

乾燥はさまざまな肌トラブルの原因となります。特に湿度が低い冬は、乾燥がさらに進んでしまうため、注意が必要と言えるでしょう。

摩擦によるバリア機能の低下

マスクと肌が触れている部分などに肌トラブルが発生している場合は、摩擦が原因でバリア機能が低下している可能性が高いでしょう。バリア機能とは、乾燥などの外部の刺激から肌を守る機能のことを指します。

 

そして、マスクを着用すると、どんなマスクをしていても肌とマスクの繊維が接触し摩擦が発生します。その摩擦は少しずつ肌の角質を削っていき、肌のバリア機能を低下させてしまうのです。

マスクの内側が蒸れやすくなっているため

先ほど説明したように、マスクは肌を乾燥させやすくします。しかし、一方でマスクをずっと着用したままでいると、マスクの中は常に蒸れた状態が続いているということになります。

 

蒸れた状態は、肌トラブルの代表格であるニキビなどを引き起こす細菌を発生しやすくしてしまいます。マスクを着用し続けていることで肌を守っていると勘違いしがちですが、実はマスクは着用し続けることが肌への負担となっているのです。

マスクによる肌荒れを防ぐ6つの対策

次は、マスクによる肌荒れを防ぐ対策についてです。マスクが原因で肌荒れをおこすとは言えども、現在のコロナ禍ではマスクを外して生活するのは難しいでしょう。そのため、肌荒れを起こさないよう今まで以上に肌をケアすることが大切です。

 

今回は6つの対策法をご紹介します。まずはできるところから肌を労わってみてはいかがでしょうか。

1:マスク内の汗をこまめに拭く

マスク内は汗をかきやすいです。そして、その汗を放置しておくと、肌荒れの原因になってしまいます。

 

そのため、マスク内で汗をかいたと感じた際は、こまめに拭くと良いです。また、拭く際は、ゴシゴシ拭くのではなく、優しく押しあてて汗を拭きとるようにしましょう。

 

出典:マスクによる皮膚炎(マスク肌荒れ)|古河いけがき皮膚科
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2:サイズや素材など自分に合ったマスクを着ける

最近ではマスクもバリエーションが増え、マスクでおしゃれを楽しむことができるようになりました。しかし、肌荒れでお悩みの場合は、マスクの種類にも気を使うと良いでしょう。

 

たとえば、綿100%のマスクは肌に優しいため、肌荒れが気になるときは効果的です。しかし、不織布に比べるとウイルス感染の対策としては不十分であるとも言われています。

 

また、小さめのマスクの場合は、肌に摩擦をおこしやすくなり肌荒れの原因にもなります。そのため、色々な大きさのマスクを着用し、自分に合ったサイズのマスクを見つけることも大切です。

 

このようにマスクの種類はさまざまあります。その時の状況や自分の肌の状態に応じて、マスクは使い分けると良いでしょう。

 

出典:マスクによる皮膚炎(マスク肌荒れ)|古河いけがき皮膚科
参照:https://ikegaki-hifuka.com/%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%82%af%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e7%9a%ae%e8%86%9a%e7%82%8e

3:日焼け止めにも注意する

マスクをするようになってから、マスクの下は化粧をしなくなったという方もいるでしょう。しかし、日焼け止めやベースメイクは肌を外部刺激から守る役割を果たしてくれます。

 

また、日焼け止めやベースメイクをすることで、マスクとの摩擦からも守ってくれます。そのため、肌の調子が良い時は、マスクを着用するとしても日焼け止めやベースメイクはしておくと良いです。

 

一方でマスクが原因で肌荒れをおこしている際は、マスクで隠れる部分に日焼け止めなどを塗るのは避けるようにしましょう。しかし、日焼け対策も肌トラブルを防ぐためには大切です。そのため、代わりに日傘をさす、帽子をかぶるなどしてUV対策を行うようにしましょう。

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参照:https://ikegaki-hifuka.com/%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%82%af%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e7%9a%ae%e8%86%9a%e7%82%8e

4:規則正しい生活をおくる

肌トラブルを避けるためには、肌のバリア機能を低下させないことが大切です。そして、バリア機能を維持するために大切なのが、規則正しい生活をおくることです。

 

規則正しい生活には、睡眠をしっかりとることと、栄養バランスがとれた食事をすること、そして適度な運動が必要です。また、強いストレスもホルモンバランスを崩し、肌トラブルの原因になるため注意しましょう。

 

出典:肌のバリア機能とは?低下の原因「肌荒れ」との関係を解説|札幌シーズクリニック
参照:https://ci-z.jp/info/skin/skin-barrier-function/

5:保湿を心がける

肌のバリア機能は、肌が乾燥していると低下していきます。そのため、バリア機能を正常にするためにも肌の保湿は気を使うようにしましょう。洗顔をしたらすぐに保湿剤などで肌を整えてあげましょう。

 

出典:マスクによる皮膚炎(マスク肌荒れ)|古河いけがき皮膚科
参照:https://ikegaki-hifuka.com/%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%82%af%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e7%9a%ae%e8%86%9a%e7%82%8e

6:マスクを外したあとは正しくスキンケアをする

マスクを着用し1日を過ごした肌は、すでに肌トラブルの原因を抱えている可能性があります。そのため、肌のことを考えるならば、帰宅をしたらすぐに洗顔をして、正しくスキンケアをするようにしましょう。

 

また、洗顔時はあまりゴシゴシ洗ってしまうと肌を痛めてしまいます。洗顔をする際は、やさしく洗うようにし、洗い残しがないようにしっかりとすすぐようにしましょう。

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マスクによる肌荒れで皮膚科を受診した方がよい症状とは?

マスクよる肌荒れは症状によってはそのままにしておくと、悪化して治りにくくなってしまう場合があります。そのため、痛みやかゆみ、赤みが出た場合、そして乾燥がおさまらない場合などは、ためらわず皮膚科を受診すると良いでしょう。

 

また、ニキビは皮膚科で早めに治療をすることで、あとを残さずきれいに治すこともできます。ただのニキビと考え自分で対処せず、皮膚科を受診することをおすすめします。

 

出典:マスクによる皮膚炎(マスク肌荒れ)|古河いけがき皮膚科
参照:https://ikegaki-hifuka.com/%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%82%af%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e7%9a%ae%e8%86%9a%e7%82%8e

肌荒れ以外のマスクによる肌トラブル

マスクによる肌トラブルは肌荒れだけではありません。次は、肌荒れ以外のマスクによる肌トラブルをご紹介します。

 

現在ではマスクなしで生活を送るのは難しいと言えるでしょう。そのため、なるべく肌トラブルをおこさないよう、まずはマスクが原因でおこる肌トラブルにはどんなものがあるのかを知っておくことが大切です。

マスクの接触によるかぶれ

マスクの着用は、マスクと肌が触れている部分がかぶれてしまう接触性皮膚炎をおこす可能性があります。

 

接触性皮膚炎をおこすと、肌がヒリヒリしてきたり、湿疹性の炎症をおこしたりします。また、中にはかゆみを感じる方もいるでしょう。この症状はマスクと肌が擦れることで、肌のバリア機能が低下することが原因でおこります。

 

接触性皮膚炎をおこさないためには、まずは自分の顔に合ったマスクを着用しましょう。また、肌の調子が良い際は、マスクと肌が擦れる部分にワセリンを塗り、肌を保護するなどの対策をしてあげると良いです。

 

出典:マスクによる肌トラブル・ニキビが急増!?原因や対策について|はなふさ皮膚科
参照:https://mitakabiyou.com/column/mask

マスク焼け

夏場など紫外線が強い日にマスクをし続けると、肌にマスクのあとが残ったまま日焼けをしてしまうこともあります。いわゆるマスク焼けです。

 

マスク焼けを避けるためにはUV対策を行うようにしましょう。肌の調子が良い時は、マスクの下にも日焼け止めを塗りましょう。また、日傘や帽子もUV対策の1つです。

 

それでも日焼けをしてしまったという場合は、帰宅後に日焼けをした部分を冷やしてあげると良いです。

 

出典:マスクによるニキビ(マスクネ)や、肌あれを防ぐコツは?|山本メディカル逗子駅前皮膚科
参照:https://yamamedi-zushi-ekimae-hifuka.jp/563/

マスクの食い込み

マスクの紐が原因で耳の後ろが痛いという方もいるでしょう。これはマスクの紐が耳へ食い込んでいるのが原因です。

 

対策としては幅広の紐のマスクに変えてみる、またはマスクの紐を長くして頭の後ろで結ぶものにするなどがあります。マスクの種類もさまざまなものがあるため、耳の痛みはもちろんのこと、肌と接触している部分に違和感がある場合は、他のものを試してみることをおすすめします。

 

出典:マスクによるニキビ(マスクネ)や、肌あれを防ぐコツは?|山本メディカル逗子駅前皮膚科
参照:https://yamamedi-zushi-ekimae-hifuka.jp/563/

マスクによる肌荒れの原因と対策を知っておきましょう

マスクが必需品となった昨今では、マスクによる肌荒れや肌トラブルは避けることができません。まずはどんな症状があるのかを知っておき、できるところから対策しておきましょう。

 

また、自分で対策をしても肌荒れが良くならないという場合は、我慢せず皮膚科に相談をしてみましょう。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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