コラム─ Column ─

【専門家監修】日焼けしたあとのスキンケアの方法とは?適切なケアで肌を守ろう

「外出はしたいけど、日焼けはしたくない」
「日焼けしたあとのスキンケアの方法は?」
「日焼けして赤く腫れあがってしまったら、どうすればいい?」
日光に当たることでおこる日焼けですが、日焼けをしたくないという人は多いでしょう。

 

この記事では日焼けしたあとの適切なスキンケアの方法を解説します。また、日焼け止めの選び方や塗り方、日焼け止め以外の紫外線対策なども紹介するため、この記事を読めば日焼け予防に役立つでしょう。

 

また、日焼けしたあとのスキンケアについて悩んでいる人は、この記事を参考にしてスキンケアの方法を実践し、みずみずしい美しい肌を保ってください。なお、赤く脹れあがるような日焼けをしてしまった場合などの対処法についても、チェックしておきましょう。

そもそも日焼けとは

そもそも「日焼け」とは、太陽光に含まれる紫外線を過度に浴びることによっておこる皮膚炎のことです。特に紫外線が強くなる4~9月にかけて日焼けをしやすくなります。

 

紫外線は波長によってUV-A・UV-B・UV-Cに分かれ、UV-AとUV-Bが地上に届きます。特にUV-Bが日焼けの原因となり、表皮にさまざまなダメージをもたらすでしょう。

 

ふだん日光に当たる機会が少ない人や、屋外で長い時間活動をする人は注意が必要です。

 

出典:春の日焼け|北村皮フ科医院
参照:https://www.kitamura.clinic/hiyake

日焼けの種類

紫外線によって生じる日焼けは赤くなる程度にとどまる軽症の場合はともかく、火傷のように痛みを伴う重症になると水ぶくれができたり赤く腫れあがったりするため、治療が必要になる場合もあります。

 

日焼けは「サンバーン」と「サンタン」の2種類に分かれます。それぞれを詳しく見ていきましょう。

肌が赤くなりヒリヒリするサンバーン

「サンバーン」は、皮膚が赤くなってヒリヒリするなどの症状が特徴の日焼けです。紫外線に当たった数時間後から火傷のような症状が現れ始めます。日焼けの原因は主にUV-Bです。

 

出典:春の日焼け|北村皮フ科医院
参照:https://www.kitamura.clinic/hiyake

 

出典:サンバーン(SUNBURN)とサンタン(SUNTAN)|足立外科胃腸内科医院
参照:https://www.adachi-ichou.com/blog/249.html

メラニン色素が沈着して肌が黒くなるサンタン

「サンタン」は、メラニン色素が沈着して肌を黒くする日焼けです。サンバーンが出現~消失した数日後に現れて、数週間から数ヶ月にわたって肌が黒っぽくなります。これがシミやそばかすの原因になります。

 

出典:春の日焼け|北村皮フ科医院
参照:https://www.kitamura.clinic/hiyake

 

出典:サンバーン(SUNBURN)とサンタン(SUNTAN)|足立外科胃腸内科医院
参照:https://www.adachi-ichou.com/blog/249.html

日焼けしたあとのスキンケア方法

日焼けは皮膚の炎症であるため、日焼けしたあとのスキンケアが重要です。炎症は紫外線に当たってから12~24時間後がピークになるため、早めの対応を心がけましょう。

 

特にうっかり日焼け止めを塗るのを忘れてしまったり、思いがけず長時間外出することになったりした場合は、しっかりとアフターケアをする必要があります。

熱を持った肌を保冷剤などで冷やす

日焼けしたあとは火傷と同じように炎症が起きている状態であるため、できるだけ早く熱を持った皮膚を冷やしましょう。凍らせた保冷材や濡らしたタオルなどで、皮膚の赤みと熱が治まるまでしっかりと冷やしてください。

普段より入念に保湿をする

日焼けをすると皮膚の角層から水分が失われて乾燥している状態になるため、ローションや美容液などでたっぷりと水分を補給しましょう。

 

皮膚を冷やして火照りや赤みが治まったら、刺激が少なく保湿成分の豊富なスキンケア製品で普段より入念に保湿することが大切です。

体の内側からケアをする

紫外線を大量に浴びると免疫力が低下しがちになるため、体の内側からもケアしましょう。特にバランスの良い食事と十分な睡眠をとることが重要です。

 

日焼けしたあとにおすすめの食材は、抗酸化物質が多く含まれている野菜や果物などです。また、ビタミンCやビタミンA、ビタミンEなどのサプリメントをとるとより効果的でしょう。

炎症が続く・痛みや水ぶくれがある場合は皮膚科を受診する

日焼けは紫外線による皮膚の火傷であるため、強い日焼けは皮膚科を受診し、治療が必要になります。強い日焼けとは、皮膚を冷やしても赤みや痛みが消えず炎症が続き、水ぶくれが見られるような状態です。

 

病院では日焼けの状態に応じて医師が使用する薬剤や処置を選択します。深い火傷は治りが遅く、傷痕が残ってしまうこともあるため、早めに受診しましょう。

 

出典:日焼けって、皮膚科で治療できるって本当?|東京ベイ幕張皮フ科
参照:https://tokyobayhifu.com/m-info/4030.html

効果的に発揮できる日焼け止めの選び方と塗り方

日焼けを予防するためには日焼け止めが欠かせません。しかし、ドラッグストアなどでは多種多様な日焼け止めが売られているため、迷ってしまう人も多いでしょう。

 

ここからは、適切な日焼け止めの選び方と塗り方を解説します。

紫外線と日焼け止めの基礎知識

紫外線には波長が長く窓ガラスを通過して真皮に達するUV-Aや、波長が短く真皮には到達しないものの表皮にさまざまなダメージをもたらすUV-Bなどがあります。

 

日焼け止めの性能を表すSPF(Sun Protection Factor)は、UV-Bに対する防御効果を表しています。SPF30製品の規定量を塗布した場合はおよそ10時間ほど日光に当たり続けても、日焼けを防ぐ効果が期待できるでしょう。

 

一方、PA(Protection Grade of UV-A)という性能表示は、UV-Aに対する防御効果を示しており、PA+:効果がある、PA++:効果がかなりある、PA+++:効果が非常にあることを意味しています。

 

出典:サンスクリーン剤の性能表示|公益社団法人 日本皮膚科学会
参照:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa2/q12.html

日焼け止めの上手な選び方

日焼け止めを使用する大きな目的は、サンバーンを防ぐことです。日焼け止めを使用する人の行動や環境によって選ぶべき日焼け止めの種類も変わります。

 

晴天下でのスポーツや海水浴などを行う場合はSPFやPAが高く耐水性があるものを用い、日常生活で光老化を避けるためならSPFやPAが低い日焼け止め(SPF5・PA+)で十分です。用途に応じて日焼け止めを使い分けると良いでしょう。

【顔】日焼け止めの塗り方

日焼け止めの正しい塗り方を見ていきましょう。注意すべきポイントは塗る量です。日焼け止めの性能は1㎠あたり2mgまたは2µlの日焼け止めを塗布して調査されているため、その規定量を使用しなければ、記載されている性能は得られません。

 

まず、顔に塗る場合は適量(乳液タイプは500円玉ほど、クリームタイプは真珠2〜3粒ほど)を頬や額、あごなどにポンポンと広げて、あとは指先を使い小鼻やまぶた、こめかみなどに塗ります。

 

顔に塗る場合は擦ったり塗り伸ばしたりするとしみやたるみの原因になるため、なるべく避けましょう。また、一度に規定量を塗れない場合は重ね塗りをします。

 

出典:サンスクリーン剤の使い方|公益社団法人 日本皮膚科学会
参照:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa2/q13.html

【腕・足】日焼け止めの塗り方

腕や足に日焼け止めを塗る場合は、まず容器から直接肌にたっぷりと日焼け止めを落とします。そして、大きく円を描くように手の平で日焼け止めを広げながら、優しくなじませていきます。

 

なお、ひざの裏や手の甲などは特に塗り忘れることが多いため注意しましょう。

耳や首など忘れがちな部分にもしっかりと塗ろう

顔や手足はもちろんですが、首や耳など忘れがちな部分にもしっかりと日焼け止めを塗ることが重要です。

 

なお、皮膚にとって摩擦は良くないため、日焼け止めをつける際はなるべくこすらず叩かず、優しく押しつけるように伸ばすと良いでしょう。

日常生活に取り入れたいおすすめの紫外線対策

日焼け対策では日焼け止めの使用や適切なスキンケアが重要です。ただし、紫外線が人の皮膚にもたらす影響は大きく、日焼けしたあとのスキンケアだけでは紫外線対策としては十分ではないと言われています。

 

日焼け止めやスキンケアとともに、日常生活に取り入れたいおすすめの紫外線対策を紹介します。

サングラスを使う

紫外線から眼を守る方法としてはサングラスをかけると良いでしょう。サングラスや紫外線をカットする眼鏡を適切に使用することで、目に暴露される紫外線の90%をカットできます。

 

また、眼に注がれる太陽光は正面からの光だけではないため、小さなレンズの眼鏡は避け、顔の大きさや形に沿った眼鏡をかけましょう。帽子と併用するのもおすすめです。

 

なお、色の濃いサングラスをかけると瞳孔が開きがちになるため、紫外線防止効果が高い眼鏡を選びましょう。

日傘や帽子を使う

日差しの強いときに外出する場合は、日傘や帽子を使用しましょう。特に紫外線防御機能を高めた日傘や、つばの広い帽子はより効果的です。

 

ただし、両者とも直射光は防げますが、散乱光を防ぐことはできません。そのため、思った以上に紫外線を浴びていることもあります。

体を衣服で覆う

首や腕、脚などの皮膚は衣服で覆うと日焼け対策になります。長袖・長ズボン、襟付きシャツなど、より体を覆う部分が多い衣服を選び、首や手足、肩などを紫外線から守りましょう。

 

また、紫外線対策のための衣服としては織目・編目がつまっている衣類が望ましいですが、通気性や吸水性が悪いと熱中症につながる可能性もあるため、両面を考慮する必要があります。

紫外線の強い時間を避けて外出する

1日の中で紫外線がもっとも強くなるのは、太陽の高度がもっとも上がる正午前後です。日焼けを避けるためには、この紫外線の強い時間帯を避けて外出するほうが良いでしょう。

 

なお、紫外線の強さは気象庁が公表しているため、情報を上手に利用して日焼けを予防してください。

日焼けをしてしまったあとは適切なアフターケアをしよう

今や夏でなくても、紫外線による日焼けはおこりえます。また、長時間強い日差しにさらされると、赤く腫れあがったり痛みを伴ったりすることもあります。

 

日焼けをしたあとは適切なアフターケアをして、美しい肌を保ちましょう。

 

オイルフリーの美容液ならWASSER(バッサ)がおすすめ!

監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

LINE相談室
Page Top